がん検診は受けるべきか?

がん検診は受けていますか?
これまで早期発見が大事と言われ、最低1年に一度はがん検診を受けるのが常識のように言われてきました。

 

 

ですが、最近になって日本でも癌の早期発見の無意味さが認めれてきています。
2013年に厚生労働省が「公費の胃がん検診で、内視鏡は推奨しない」と発表しています。
これは死亡の減少が明らかでないからという理由からです。

 

 

分かりやすく言えば、胃カメラで早くに見つけて治療をしても、胃がんで死ぬ人は少しも減らず、税金の無駄になるからということです。
ただ、早期がんは放っておくと、転移する性質に変わるとも良く聞きますね。

 

 

ですが、もしそれが本当なら検診でどんどん見つけて手術や抗がん剤、放射療法などをすれば、死ぬ人はみるみる減って行く筈です。
ところが、前述の胃がんでもそうですが死亡率に差はなく、むしろ抗がん剤などの三大療法をやった結果、死亡率が上がることさえあるようです。

 

 

このことは日本だけではなく、海外の大規模ながん検診の比較試験などから同じ結果が次々と報告されています。
2009年には、米国予防医学作業部会は、マンモグラフィーによる乳がん検診は40代以上に進めれないと勧告しました。

 

 

一方で早期がんを切らなかったから進行がんになったという人もいますが、そういう人は最初の診断が甘く、既に進行がんだったことが考えられるでしょう。実際にがんは誤診がとても多いのです。
例えば、100%医者が治るという非浸潤性の乳がんは死亡リスクゼロで、手術は体を痛めるだけでしょう。

 

 

少し前までは乳がんと言えば、全員がおっぱいを切り取られたり、リンパ節までえぐられていましたが、現在の日本人女性の6割以上が乳房温存療法を選ぶようになってきています。
つまり当時の非常識が、今は常識になっているということです。このことから私が思うことは、体が嫌がることをしても寿命は縮まるだけかもしれません。

 

 

検診が精密になり、より普及するほど癌と呼ばれる病気の範囲が広がっていくことから、検診や診療のやり過ぎの対策が必要に思います。
とりわけ、乳がん、前立腺、肺、甲状腺がんは、過剰な診断をされやすく、癌という響きが患者を恐怖と不安に陥れているように感じてしかたありません。

 

 

なお、検査では血糖値だけは気にする必要があります。
何故なら、がんも糖尿病が引き起こす合併症の一つだからです。

 

 

今の基準は上が109で、下が60となっていて甘すぎるのです。その結果、がんのエネルギー源ともなる糖をとる人が増え、癌化が進む恐れがあるのです。

 

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