癌を食事療法で治そうとすると!?

癌を食事で治そうと思ったら食べるものがないということがあると思います。
特に日本人は真面目な人が多いので、食事の本に書いてあることを良く守りますからね。

 

食事療法

 

例えば、有名なゲルソン療法では、塩を摂ったらダメだとか、動物性たんぱく質や油脂類の制限、砂糖、人口甘味料などの食品添加物や加工食品は食べちゃいけない、大量の野菜ジュースを1日に何杯も飲む。

 

更には玄米菜食では、大豆、油はダメなど、これらを全部避けてしまうと、食べるものがなくなってしまいます。
日本で勧める癌の食事療法は、野菜・芋類・豆類など植物性食品を中心にとる玄米菜食やベジタリアンに偏ったものが多いように感じます。

 

 

ですが、特に痩せた方や、食べることが困難な人が、梅干しがゆだけでは養生しようにも免疫細胞を作ることが出来なくなってしまいます。
特にタンパク質や脂質については、その時の状態で臨機応変な対応が必要になると思うんです。

 

 

例えば、ゲルソン療法は多くの結果を出してはいますが、アメリカのがん協会では認められていないようです。
実際にやってみると、ジュースばかり飲んで気持ちが悪くて続けられないなど、これを行うことが困難な方も多くいます。

 

 

また、カロリーから見た場合には、タンパク質や脂質は極めて少ないので高糖質ダイエットになります。
それでも、良い結果が出るのは、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカルのおかげではないかと思います。

 

 

ですが、タンパク質をすぐにでも必要としている人には向いていません。
ゲルソン療法に限らず、日本のがんの食事の指導というのは、経験によるものが殆どで、患者の状態に合わせたものではないでしょう。

 

 

特にタンパク質を消耗して痩せてくるような状態では、タンパク質の摂取は大切です。
腹水や悪液質、皮膚の崩壊で体液が薄められている状態では、総摂取カロリーの50パーセント以上のタンパク質を食べることを考えなくてはいけないと思います。

 

 

日本には、このような食事指導をしてくれる医療機関は少なく、糖質が多い食事がバランスがとれた健康の食事として、がん患者さんに出されます。
ですが、がん細胞の特徴の一つは糖分から乳酸を作ることです。

 

 

がんの大好物は糖なのです。ご飯やパン、うどんなどは、胃の中でみなブドウ糖に変えられてしまいます。
本来ならば、病院食は低糖質ダイエットのほうが良いように思うのですが、日本の病院では、カロリーをご飯で調整し塩分と脂質の制限をしていくことを中心に考えています。

 

 

そして、がんなどの難治の病気に対して科学的な食事指導をしている数少ない医療機関の一つが、崇高クリニックです。

 

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