がんで痩せる

癌で痩せてくるという人も多いですが、欧米では肥満が癌の原因になっていることも良くあるようです。
一方、日本ではどちらかといえば神経質で痩せている体型の人が癌になるというケースの方が大きな割合を占めています。

 

痩せる

 

肥満指数(BMI)を目安にしてカロリーを決める時には、日本では統計的にもっとも病気にかかりにくいBMI指数22を標準体重として、25以上の場合を肥満、18.5未満を低体重としています。

 

 

そして、中高年で最もがんにかかりにくいのは男性で25〜27で、男女ともに肥満による癌の発生率も、死亡率が上がるのもBMI指数30を越えないと統計的に差がないことが国立がんセンター調査で分かっているようです。

 

 

とは言え、BMI指数27から危険性が高くなってくるので、30を超えていなくてもやや肥満気味の方は体重を落としたほうが良いでしょう。
ですが、内臓脂肪が多くお腹が出ているような太り方をしている方は違います。

 

 

このような人は糖質の摂りすぎが原因の場合が多いからです。日本で考えれている糖質のバランスは65〜70%と高くなっています。
ですが、病気を治そうと思うのであれば、一度炭水化物を断ってみるのも良いかもしれません。

 

 

糖質が多くて太っている場合は、インスリンの分泌もそれだけ多くなっていることが考えられ、量が増えるほど腫瘍の増殖や発がん促進するという研究が多くあります。

 

 

また、癌患者さんに対する摂取カロリーは色々な考え方がありますが、日本では基礎代謝の1.5 倍程度を摂取エネルギーとしています。
がん患者さんの場合は、そこから2割くらい引くほうが免疫力は上がるといわれていますが、痩せているようならそれ以上痩せないようにしなければいけません。

 

 

進行がんの場合、およそ30〜50%は栄養失調による機能障害が死亡の原因になるからです。
がんになって急に痩せてくる病態を悪液質といい、これは筋肉や脂肪がどんどん分解されてしまうことで起こります。

 

 

現在は、悪液質は炎症がきっかけで起こることが分かっているので、まずは炎症を止めることが大切になるかと思います。
そして、日本が戦後、タンパク質を多く摂るようになったことで寿命が延びたことは周知の事実ですが、今のがんの食事療法では、菜食で卵や大豆を制限していることも少なくありません。

 

 

もし、男性で体重がBMI21、女性で19を下回る、あるいは血中アルブミンレベルが3.0g/dl以下であれば、タンパク質の量を増やさなければいけません。
ただ、食べれないという人もいるでしょうから、ゼラチンを積極的に使ったり、消化が難しい人は消化酵酵素も同時に摂ります。

 

 

白身魚や豆腐などの消化のよいタンパク質を選ぶ必要がありますが、場合によってはアミノ酸やペプチドで摂取することも出来ます。
いずれにしても、美味しいものを食べて、ストレスのある生活習慣を変えることはとても大切だと思います。楽しく食べないと、栄養として吸収できませんからね。

 

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